「俺の人生、このままで終わるのか?」パンク寸前だった僕の、暗闇からの脱出劇
仕事も家庭も、順風満帆。 傍から見れば、そう見えていたかもしれません。しかし当時40代、中間管理職だった僕の心は、静かに悲鳴を上げていました。
上司からのプレッシャー、部下からの要求。 家に帰れば、成長していく子供たちのための、尽きることのないお金の心配。 自分の時間は全くなく、ただただ慌ただしく時間が過ぎていく。
「いつまで、この状況が続くんだろう…」 体力的にも、精神的にも、本当にパンク寸前でした。僕が心の底から求めていたのは、たった一つ。「自分の時間が欲しい」「自由になりたい」ということだけでした。
僕が選んだ最初の挑戦。それは「アフィリエイト」という未知の世界だった
複数の「収入の柱」が必要だと気づいた日
バブルが弾け、経済が不安定になり、将来の年金制度が廃止になるという噂まで流れ始めた頃。 友人と話す中で、僕は確信しました。「給料という一本の柱だけで、自分の人生を支えるのは危険だ」と。
そこから、僕の副業探しが始まりました。 インターネットで財布を仕入れてヤフオクで売ってみたりもしましたが、ある程度の資金がないと仕入れが続かない。お小遣い稼ぎにはなっても、「事業」と呼ぶには程遠いものでした。
僕の「わがまま」をすべて叶えてくれたのが、アフィリエイトだった
僕が探していた仕事の条件は、明確でした。
- 在宅で、誰にも知られずにできること
- 自分の自由な時間で取り組めること
- 仕入れなどの資金的リスクがないこと
この、わがままとも言える3つの条件を、すべてクリアしてくれたのが「アフィリエイト」だったのです。 右も左も分からず、専門用語だらけの世界でしたが、僕の新しい挑戦が始まりました。
眠い目をこすり、家族に隠れて…。深夜のパソコン作業と、大きな「気づき」
売ろうとすればするほど、商品は売れなくなる
アフィリエイトを始めた頃は、本当に毎日眠かったです。 夕飯を終え、家族が寝静まった後、一人机に向かってパソコンを叩く。エンジンがかかってくると、時間を忘れて記事を書いていました。
しかし、現実はそう甘くありません。 書いても書いても、収益はゼロ。「この商品を売ってやろう!」という僕の魂胆が、読者に見透されていたのです。 怖いぐらいに、伝わるんですよね。「買え、買え」という気持ちは。
焦りが消えた瞬間、道は開けた
他の人のきれいなブログと比べて、「自分のサイトは見劣りがする…」と落ち込む日々。 「早く稼ぎたい」という焦りだけが、心を蝕んでいきました。
でもある時、ふと気づいたのです。 「待てよ。僕が作ろうとしているのは、定年後にも続けられる仕事じゃなかったか?」と。
そう思った瞬間、焦りがスッと消えていきました。 売るためではなく、「この記事が、誰かの役に立たないかな?」という気持ちで書く。 じっくり腰を据えて、楽しみながら書く。その楽しむ姿に、きっと共感してくれる人が現れる。 そう信じられるようになったのです。
そして、運命の日。通帳に刻まれた「23円」の衝撃
初任給よりも嬉しかった、たった一つの報酬
その日は、突然やってきました。 何度も諦めそうになりながらブログを続けていたある朝、アマゾンからの報酬画面に、信じられない文字が表示されていたのです。
「23円」
僕が紹介した「ムートンブーツ」が、一つ売れた報酬でした。 「寝る間も惜しんで、たった23円か!」と、あなたは笑うかもしれません。
しかし、僕にとってこの23円は、会社からもらう何十万円の給料よりも、遥かに価値のあるお金でした。 自分の力だけで稼いだ、初めての報酬。会社からもらった初任給のような、誇らしい気持ちでした。
「月3〜4万円」がくれた、本当の「豊かさ」
この「23円」が、僕のエンジンに再び火をつけました。 「来月は100個、再来月は1000個売れたらどうしよう!」 そんな夢を見ながら、また頑張ることができたのです。
それから約1年後、僕のブログは、毎月3〜4万円ほどの報酬を生み出し続けてくれるようになりました。 お小遣いが増え、リッチに過ごせたことも嬉しかったですが、それ以上に僕の心を豊かにしてくれたのは、「会社がなくても、僕は自分の力で稼げる」という、確かな自信でした。
まとめ:あなたの「23円」が、未来を変える号砲になる
65歳になった今、僕はこうしてブログを書き続けています。 あの時、「諦めずにできる仕事を見つける」という目的は、達成されたのです。
売上だけを見れば、大したことはないかもしれません。 でも、僕の体験を読んでくれる人がいて、Googleが自動で広告を載せてくれて、ささやかな報酬まで与えてくれる。これ以上、何を望むというのでしょうか。
この記事を読んでいるあなたも、まずは「最初の23円」を目指して、一歩を踏出してみませんか? その小さな一歩が、10年後のあなたを、想像もしていなかった場所へ連れて行ってくれるはずです。
