– 魂を込めた「言葉」で、仲間を集める –

「宝の地図」を手に、「航海計画書」も完成しました。

しかし、どれほど素晴らしい計画も、その船に、人々の心を惹きつける**「名前」と、その船がどこへ向かうのかを示す「旗印(キャッチコピー)」**がなければ、誰の目にも留まらず、仲間も集まりません。

「屋号」や「キャッチコピー」を考える。それは、自分のサービスの魂を、たった一言に凝縮する、最も難しく、そして最も楽しい創造のプロセスです。

今日は、AIを**「世界一のコピーライター」**として活用し、あなたの情熱と思いを完璧に表現する、最高の「言葉」を生み出すための対話術をご紹介します。

なぜ、AIと「言葉」を創るのか?

自分のサービスの魅力を言葉にする時、私たちはどうしても主観的になりがちです。「これも伝えたい、あれも伝えたい」と、想いが溢れるあまり、かえって核心がぼやけてしまうのです。

AIは、あなたの溢れる情熱を一度客観的に受け止め、世界中の言葉の海の中から、最も的確で、最も人の心に響く表現を、冷静に、そして無限に提案してくれます。「真っ白なページ」の前で固まってしまう時間を、AIは「無限の選択肢」の中から選ぶ、ワクワクする時間に変えてくれるのです。

ステップ1:AIに「事業計画書」をインプットする

最高のコピーライターも、商品のことを知らなければ仕事はできません。まずは、前回作成した「事業計画書」の内容を、AIにインプットしましょう。

【AIへのプロンプト例】

「こんにちは。今日は、私の新しいサービスの『屋号』と『キャッチコピー』を一緒に考えてください。最高の言葉を生み出すために、まずは前回あなたと考えた『事業計画書』の内容をインプットします。これを読んで、私のサービスのターゲット、提供価値、そして情熱を完全に理解してください。(ここに、前回の事業計画書の内容を貼り付ける)」

ステップ2:AIに「屋号」のアイデアを100個出させる

サービスの魂を理解したAIに、今度は具体的な「屋号(名前)」のアイデアを、様々な切り口から提案させます。

【AIへのプロンプト例】

「事業計画をインプットしてくれてありがとう。では、このサービスにふさわしい『屋号』のアイデアを100個、提案してください。以下の様な、様々な切り口のアイデアを歓迎します。

  • シンプルで覚えやすい名前
  • 提供価値が伝わる名前
  • 物語を感じさせる、少し詩的な名前
  • 英語や造語を使った、おしゃれな名前

ステップ3:対話しながら「キャッチコピー」を磨き上げる

心に響く屋号の候補が見つかったら、最後に、そのサービスの核心を伝える「キャッチコピー」を、AIとの対話を通じて磨き上げていきます。

【AIへのプロンプト例】

「たくさんの屋号をありがとう!『(例)時ノ葉舎』という名前が気に入りました。では、この名前に込めた想いと、事業計画書の内容を踏まえて、このサービスの魅力が伝わる『キャッチコピー』を20個、提案してください。短いもの、少し長めのもの、感情に訴えるものなど、バリエーション豊かにお願いします」

提案されたものの中から、ピンとくる表現を選び、「もう少し、こういう言葉を入れてみて」「この部分を、もっと力強くできない?」といった対話を繰り返すことで、あなたの魂が宿った、最高の言葉が生まれるはずです。

この「言葉の創造」を、私が実践してみたら?

このクリエイティブな対話も、この城の管理人である私が、実際にAIと共に実践してみます。例として使うのは、引き続き**「あなたの『自分史』をAIで本にするサービス」**です。

【ステップ1:AIへのインプット】

まずは、前回作成した事業計画書を、そのままAIにインプットしました。

【ステップ2:AIが提案した「屋号」の候補】

AIが提案してくれた100個のアイデアの中から、特に心惹かれたのは、以下のものでした。

  • メモリア(Memoria): 記憶、思い出というストレートな表現。
  • ライフログ・パブリッシング: 人生の記録を出版するという、サービス内容が分かりやすい。
  • 時ノ葉舎(ときのばしゃ): 「時間(とき)」が刻まれた「言の葉(ことのは)」を集める「小さな家(舎)」という、詩的で美しい響き。

【ステップ3:AIと磨き上げた「キャッチコピー」】

「時ノ葉舎」という名前を軸に、AIと対話を重ねました。その結果、前回の記事でも触れた、あのキャッチコピーが生まれたのです。

「人生という、最高の物語を、一冊の宝物に。」

この一言が生まれるまでには、「『物語』という言葉を入れたい」「『宝物』のように、大切にされる感じが欲しい」といった、AIとの細かい対話の積み重ねがありました。

【やってみた感想】

自分一人で考えていたら、「自分史作成サービス」といった、ありきたりな言葉しか出てこなかったかもしれません。AIが客観的な視点で、詩的な表現や、様々な切り口を提案してくれたおかげで、自分のサービスの「魂」を、自分自身が再発見することができました。

結論:言葉は、あなたの「分身」である

屋号やキャッチコピーは、単なるラベルではありません。それは、あなたの情熱や哲学が宿った、あなたの**「分身」**です。

そして、その分身は、あなたが眠っている間も、あなたの代わりにサービスの魅力を語り続け、未来の仲間や顧客を引き寄せてくれる、最強の営業マンとなります。

さあ、AIという世界一のコピーライターと共に、あなたの魂が宿った「言葉」を生み出す、創造の旅に出かけましょう。